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不動産投資の成功率は何%?データで見る実態と目的別の判断基準を解説

不動産投資の成功率や「10%説」の背景を、データと目的別の判断基準から整理した記事のアイキャッチ
執筆者氏名 「お金のトリセツ」編集部
所属 セゾンファンデックス
執筆日 2026年03月30日

不動産投資を検討し始める際、多くの方が「自分に適した投資なのか」「どれくらいの確率で目標を達成できるのか」という疑問を抱かれます。インターネット上では「成功率は1割に満たない」といった厳しい意見から、安易な利益を強調する広告まで、極端な情報が混在しているのが現状です。

しかし、不動産投資は「投資」であると同時に、長期間にわたる「事業」でもあります。事業である以上、事前の準備や市況の理解、そしてリスクへの備えによって、その結果は大きく変わります。

本記事では、よく言われる「成功率10%」説の背景を整理したうえで、国税庁などの公的データから読み取れる「不動産投資家の所得実態」を詳しく解説します。また、副収入の確保や資産形成、相続対策といった目的別に、達成に向けた判断材料を提示し、さらに金融機関の視点から、健全なキャッシュフローを維持するための融資の考え方についても深掘りしていきます。

期待先行にならず、地に足の着いた投資判断を下すための情報源としてご活用いただければ幸いです。

本記事の要旨

  • 不動産投資における「成功」の定義は多岐にわたり、一律の成功率を算出することは困難ですが、客観的なデータから「達成の目安」を推測することは可能です。
  • 国税庁の統計によれば、不動産所得がある人の約3人に1人が「年間所得500万円超」を計上しているという実態があります。
  • 投資の成果は運だけで決まるものではなく、「立地の選定」「丁寧な収支計算」「適切な融資設計」といった要素を一つひとつ検討することで、見通しを立てやすくなります。
  • 本記事では、特定の成果を保証するものではなく、読者の皆様が自身のゴールに照らし合わせて判断するための、体系的な情報を提供します。

「不動産投資の成功率は10%」という言説の背景と妥当性

不動産投資に関する議論の中でしばしば登場する「成功率10%」という数字。この数字が何を意味し、どのような文脈で語られているのかを、まずは冷静に整理してみましょう。

統計的根拠の有無と数字の独り歩き

実のところ、公的機関や学術的な統計において「不動産投資の成功率は10%である」と定義されたデータは存在しません。この数字の多くは、一部の投資コミュニティやコンサルタントが、「専業大家としてリタイアし、拡大し続けられる層」を指して推測で語ったものが広まったと考えられます。

また、不動産投資は一度始めたら数十年単位で継続するモデルです。途中で売却して利益を確定させた人を「成功」とするのか、それとも保有し続けて家賃収入を得ている人を「成功」とするのか。その定義が曖昧なまま、10%というセンセーショナルな数字だけが一人歩きしている側面が強いと言わざるを得ません。

「成功の定義」が人によって大きく異なる

不動産投資の達成度を一律に数値化できない最大の理由は、投資家ごとに目指すゴールが全く異なる点にあります。

  • ケースA(会社員の副業): ローン完済後、老後の生活費に月5万円の上積みができれば大いに意義がある。
  • ケースB(FIRE志向): 早期に数億円の資産を築き、家賃収入だけで年間1,000万円以上の手残りを確保したい。
  • ケースC(資産家): 収支はトントンでも、数千万円単位の相続税を圧縮することが最大の目的である。

Aさんにとっての成功は、Bさんにとっては「道半ば」かもしれません。しかし、Aさんの目的が達成されているのであれば、それは立派な成功と言えます。基準が多様である以上、全体を一つの「成功率」で括ることは、必ずしも実態を正しく反映しているとは言えません。

データの裏側に見る「事業の継続性」

一方で、不動産投資が「破綻しにくい事業である」ことを示すデータもあります。全国の金融機関における不動産投資ローンの不良債権比率は、一般的に1%〜2%程度で推移しています。これは、不動産投資を始めた方の98%前後が、少なくともローンの返済を滞らせることなく、事業を継続できていることを示唆しています。

「10%しか成功しない」という言葉に過度に怯える必要はなく、「大多数の人が事業を継続できており、その中で自分の目標をどこに置くか」を検討することが重要です。

国税庁データから読み解く「不動産所得がある人の所得実態」

客観的な指標として、国税庁が公表している「申告所得税標本調査(令和5年分)」の結果から、実際に不動産所得を得ている納税者の実態を見ていきましょう。

所得金額別の納税者分布

この調査によると、不動産所得がある納税者の所得金額(収入から経費を差し引いた額)の分布は、概ね以下のようになっています。

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不動産所得(年間)納税者の割合一般的な評価の目安
100万円以下約35%小規模運用・節税目的が中心
100万円超 〜 500万円以下約29%副収入として一定の成果
500万円超約36%事業規模での運用が中心

このデータから、不動産所得がある人の約3人に1人が、年間所得500万円を超えていることが分かります。所得が500万円ということは、経費や減価償却費を差し引いた後の「利益」としてその額が残っているということであり、手元のキャッシュフローはさらに多いケースも想定されます。

統計から見える「一定の傾向」

所得が100万円以下の層が3割程度存在する一方で、500万円超の層も3割以上存在するという事実は、不動産投資が「規模の大小によって得られる成果に差が生じやすい」という特徴を示しています。

  • 所得100万円以下の層: 区分マンション1室の所有や、減価償却を多額に計上して所得を抑えている層、あるいは副収入として小規模に運用している層が含まれます。
  • 所得500万円超の層: 一棟アパートやマンションを複数所有し、事業規模で運用している層が中心と考えられます。

このように、データは「一定の条件を満たせば、不動産所得で500万円以上の成果を得ている人は珍しくない」という実態を示しています。これは、不動産投資が偶発性のみに依存するものではなく、一定の再現性を意識しやすい投資手法であることを裏付けていると言えるでしょう。

【目的別】投資成果の目安と検討すべき判断材料

不動産投資の検討にあたっては、自身のゴールに合わせた「達成可能性の目安」を把握しておくことが有用です。以下の数値は、一般的な市場動向と過去のデータに基づく概算であり、個別の成果を保証するものではない点にご留意ください。

副収入(月5〜10万円)の確保

「現在の給与にプラスアルファの余裕が欲しい」という、多くの投資家が最初に目指すラインです。

  • 達成可能性の目安:60〜70%程度(※好立地物件の選定が前提)
  • 検討ポイント: この目標は、中古区分マンションを1〜2戸、あるいは地方都市の堅実な築古アパートを1棟所有することで検討可能な範囲です。最大の課題は「空室リスクの管理」です。都心部や再開発が予定されている駅の徒歩圏内など、賃貸需要が長期的に見込めるエリアを選定すれば、キャッシュフローが大幅に悪化する可能性を抑えやすくなります。比較的、初心者の方でも体系的な知識を身につけることで取り組みやすい領域と考えられます。

 FIRE(経済的自立)・専業大家

不動産収入だけで生活費を賄い、早期リタイアや事業の自立を目指す高い目標です。

  • 達成可能性の目安:10〜20%程度
  • 検討ポイント: 数億円規模の資産を構築する必要があり、個人の年収や属性、自己資金といった条件に加え、継続的に融資を引き出し続ける「融資戦略」が不可欠です。達成のためには、1棟目の収支を早期に安定させ、2棟目、3棟目へとレバレッジをかけていく必要があります。市況の変化や金利上昇リスクの影響を強く受けるため、難易度は上がりますが、時間をかけて資産を積み上げることで可能性を高めることは可能です。

③ 所得税・住民税の節税

高所得層が、不動産所得の減価償却を活用して税負担の適正化を図るケースです。

  • 達成可能性の目安:40〜50%程度
  • 検討ポイント: 築年数が経過した木造アパートなど、短期間で大きな減価償却費を計上できる物件が適しています。ただし、節税額以上に物件の維持費や売却時の譲渡所得税がかさんでしまうと、トータルの投資成果はマイナスになる可能性があります。単年度の節税効果だけでなく、売却(出口)まで含めた長期的な税務シミュレーションが必要です。

④ 相続対策(評価額の圧縮)

資産家が次世代へのスムーズな資産承継を目的に行うケースです。

  • 達成可能性の目安:70〜80%程度
  • 検討ポイント: 不動産の相続税評価額は、時価よりも低くなる特性があり、賃貸用であればさらに評価減の特例が受けられます。この仕組み上の特性により、評価圧縮の効果自体は得られる可能性が非常に高いと言えます。注意点は、相続人が管理に苦労するような立地の悪い物件を選ばないことです。収益性と換金性のバランスを考慮した物件選びが、真の意味での対策となります。

他の投資手法と比較した不動産投資の特徴

不動産投資を検討する際、他の主要な投資手法と比較してどのような特徴があるのかを知ることは、自身の投資スタイルを確立するうえで有益です。

投資手法別の一般的な傾向表

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投資手法運用継続のしやすさ特徴・主なリスク
不動産投資中〜高融資(レバレッジ)を活用できる実物資産。空室・金利変動・老朽化への対応が必要。
株式投資低〜中市場変動や企業業績の影響を受けやすい。短期売買利益も狙えるが価格変動が大きい。
投資信託(長期)分散投資により安定性が高い。市場全体の停滞や手数料の影響を受ける。
FX・仮想通貨24時間取引が可能。急激な価格変動やロスカットなど価格変動リスクが非常に高い。

※本表は各投資手法の一般的な特性を整理したものであり、個別の投資成果を保証するものではありません。

不動産投資を検討する価値を高める要素

他の金融商品と比較した際、不動産投資には以下の3つの特徴があると考えられます。

  1. 融資によるレバレッジ: 金融機関から資金を借り入れ、自己資金の何倍もの規模で事業を行える点は、不動産投資の大きな特徴です。これにより、自己資金に対する利回り向上が期待できます。
  2. インカムゲインの安定性: 一度入居者が決まれば、一定期間は継続的な家賃収入が見込めます。日々の価格変動に一喜一憂することなく、長期的な視点で資産形成に取り組みやすい側面があります。
  3. 価値の残存性: 株式とは異なり、土地・建物という物理的な裏付けがあるため、価値の根拠を把握しやすい点が、実物資産としての強みです。

投資成果を左右しうる「5つのリスク」と回避の考え方

長期的な運用を成功に近づけるためには、どのような場面で成果が阻害されるのかを知り、あらかじめ対策を講じておくことが重要です。

1. 情報の非対称性と不十分な調査

不動産会社から提示される資料を精査せず、周囲の意見だけで購入を決めてしまうケースです。

提示された家賃設定が近隣相場と乖離していないか、将来の賃貸需要に陰りがないか。自ら足を運び、データを裏付けとして確認する姿勢が不足していると、想定より空室が長引く状況に直面しやすくなります。

2. 収支計算における「実質利回り」の軽視

満室時の収入だけを見る「表面利回り」のみで判断し、管理費、修繕積立金、固定資産税、退去時のリフォーム費用といった「実費」を過小評価してしまうと、キャッシュフローが圧迫されます。

常に「実質利回り」を基準に、手元に残る現金が十分かを確認する慎重さが求められます。

3. 設備の老朽化と修繕リスク

建物や設備は必ず劣化します。10年から15年周期で発生する大規模修繕や、突発的な設備の故障に対する費用を積み立てていないと、急な出費で経営バランスを崩す要因となります。

4. 金利上昇への備え

借入によるレバレッジはメリットである一方、金利が上昇した際には返済負担が増えるリスクを孕んでいます。

金利が1%上昇しても収支への影響を許容できるか、余裕のある返済比率を保つことが、不確実性への備えとなります。

5. 売却(出口)の見通し不足

運用中の家賃収入が好調であっても、将来いざ売却しようとした際に売却価格が想定を下回ったり、買い手がつかなかったりすれば、トータルの投資成果はマイナスになる可能性があります。

「最後はいくらで売れるか」までを想定した出口戦略を描くことが不可欠です。

長期安定運用のための「5つの指針」

不確実性を伴う不動産投資において、偶然に左右されにくい安定的な経営を目指すための指針を整理します。

「立地」の徹底的な吟味

不動産価値を維持する最大の要素は立地です。

  • 人口動態の確認: 将来にわたって人口が維持・増加する見込みのあるエリアか。
  • ターゲットニーズの把握: 単身者向けなら駅徒歩10分以内、ファミリー層なら周辺環境や治安の良さを重視するなど、客観的な需要を捉える。 「自分なら住みたいか」という主観を排除し、データに基づく立地選定を徹底します。

精緻な収支シミュレーションの作成

購入前に、以下の要素を盛り込んだ保守的なシミュレーションを行います。

  • 空室率の想定: 年間を通じて一定の空室(5〜10%)が発生する前提で組む。
  • 家賃下落の想定: 築年数の経過に伴う家賃の低下を年0.5〜1%程度見込んでおく。
  • 予備費の計上: 管理費以外に、月々の収入から一定割合を将来の修繕費としてプールする。

適切な管理会社のパートナーシップ

購入後の物件価値を左右するのは、実務を担う管理会社です。

  • 高い入居率の実績: 早期に入居者を決める募集力があるか。
  • 迅速な対応力: クレームや修繕依頼に対する初動が早いか。
  • 提案力: 空室期間が延びた際、家賃を下げる以外の具体的な空室対策を提案してくれるか。 定期的にコミュニケーションを取り、管理状況をアップデートし続ける関係性が重要です。

金融機関との良好な関係構築

融資条件は投資の効率を大きく左右します。

  • 返済比率の維持: 年間家賃収入に対する返済額の割合を50%以下に抑えることで、経営の安全性を高めます。
  • 多様な借入先の把握: 金利だけでなく、融資期間や審査の柔軟性など、自身のステージに合った金融機関を選択できるよう、常にアンテナを張っておきます。

継続的な学習と情報収集

税制の改正、都市計画の変更、入居者のニーズの変化など、不動産を取り巻く環境は絶えず変化します。一度買って終わりにするのではなく、常に最新の情報をキャッチアップし、経営判断に反映させる意欲が長期的な成果に繋がります。

融資の設計が成果の安定性に与える影響

不動産投資における「ローン」の選択は、経営を支える重要な要素です。

多くの方が金利の低さに注目しがちですが、実際には「融資期間」や「審査の柔軟性」がキャッシュフローの安定性を大きく左右します。例えば、銀行で法定耐用年数の制限により融資期間が短く設定されてしまうと、月々の返済額が膨らみ、経営に大きな影響を与えるケースもあります。

ノンバンクの活用で広がる選択肢

セゾンファンデックスのようなノンバンクの不動産投資ローンは、銀行とは異なる審査基準を持っています。これが投資家の成果にどう寄与するのか、その特徴を整理します。

  1. 築古物件へのアプローチ: 他行で耐用年数オーバーとして断られたポテンシャルのある物件に対しても、収益性や担保価値を独自に評価し、融資を検討することが可能です。これにより、投資対象の選択肢を広げることが期待できます。
  2. 最長30年の長期融資
    期間を長く設定することで月々の返済負担を緩和し、手元に残るキャッシュを最大化できます。これは、将来の修繕費の確保や、空室時のリスク緩和において一つの重要な要素となります。
  3. 柔軟な審査体制
    個人の借入状況や物件の特性に合わせて、一般的な審査基準では対応しにくいケースでも、個別の事情を踏まえたサポートを提供できる場合があります。

ノンバンクは、物件の特性や投資計画によっては、有力な選択肢となる場合があります。自分のケースでどのような融資条件が検討できるか知りたい方は、以下より詳細をご確認ください。

融資期間の延伸によるキャッシュフローの変化

例えば、5,000万円を金利2%で借り入れる際、期間の設定によって月々のゆとりに差が生じます。

  • 期間15年設定: 月々返済 約32.2万円
  • 期間30年設定: 月々返済 約18.5万円(13.7万円の差)

この月々13.7万円の差を「経営の予備費」として確保しておくことで、不測の事態への備えとして活用しやすくなります。自身の投資計画に合わせ、最適な融資の組み合わせを選ぶことが、安定運用の重要な判断材料となります。

総括:成果は「偶然」ではなく「準備」によって左右される

不動産投資の成功率を一律の数字で示すことはできませんが、適切な知識を備え、不確実性を最小化するための戦略を立てれば、再現性を意識しやすい投資手法と捉えることはできます。

  • 副収入を目的とするなら: 好立地を選び、空室リスクを抑える視点が重要です。
  • 資産拡大を目指すなら: 柔軟な融資を活用しながら、長期的な視点で資産を構築していく必要があります。
  • 節税や相続対策なら: 仕組みを正しく理解し、専門家のアドバイスを受けながら進めることが大切です。

大切なのは、特定の数字を盲信することではなく、「自分の目的に対して、どのリスクが最も影響を及ぼすか」を正しく評価し、その対策を事前に講じておくことです。

不動産投資は、長期にわたる事業経営です。一時の流行や過度な期待に左右されるのではなく、自身のライフプランに合った形で判断していきましょう。

不動産投資を検討する際は、物件選びだけでなく、融資条件や返済計画も含めて総合的に判断することが重要です。

安定した不動産経営に向けた融資シミュレーションをしてみませんか?

不動産投資の運用判断に関わる「融資戦略」。セゾンファンデックスでは、物件の特性やお客様の目的に合わせた柔軟なプランをご提案しています。築古物件の活用や、月々のキャッシュフローの改善など、判断材料を増やしたい方は、お気軽に公式HPから詳細をご確認ください。


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