マンションの大規模修繕工事費用の主な借入先は以下の2つです。
- ・住宅金融支援機構からの借入れ
- ・民間の金融機関からの借入れ
借入先によって融資額や返済期間は異なるため、詳しく見ていきましょう。
住宅金融支援機構からの借入れ
独立行政法人の住宅金融支援機構は、マンション管理組合が対象のローン「マンション共用部分リフォーム融資」を提供しています。
融資を受けるには、以下のような条件を満たす必要があります。
- ・マンションの共用部分の工事であること
- ・総会で決められた事項について決議されていること
- ・修繕積立金が1年以上定期的に積み立てられていること
- ・滞納割合が原則10%以内であること
- ・毎月の返済額が毎月徴収する修繕積立金の80%以内の金額であること
他にも条件があるため、詳しく知りたい方は
住宅金融支援機構のホームページをご確認ください。
・融資額
「マンション共用部分リフォーム融資」の融資額は、融資対象工事費以内となります。工事において補助金が交付される場合は、補助金を除いた金額が対象です。
融資は10万円単位で受けられ、最低額は100万円です。
・返済期間
「マンション共用部分リフォーム融資」の返済期間は、1年以上10年以内です。ただし、以下に該当する工事の場合は、返済期間を1年以上20年以内にできます。
- ・耐震改修工事
- ・浸水対策工事
- ・省エネルギー対策工事
- ・給排水管取替工事
- ・玄関またはサッシ取替工事
- ・エレベーター取替または新設工事
- ・アスベスト対策工事
- ・機械式駐車場解体工事
返済期間が長くなると月々の返済額は抑えられますが、総支払額は大きくなるため注意しましょう。
・融資金利
「マンション共用部分リフォーム融資」の融資金利は、全期間固定金利型です。
令和5年9月時点では、返済期間1年以上10年以内の融資金利は年1.01%で、耐震改修工事や浸水対策工事などを伴う場合は年0.81%です。ただし、融資金利は毎月見直されるため注意しましょう。
なお、条件を満たせば融資金利をさらに抑えることも可能です。詳しく知りたい方は、
住宅金融支援機構のホームページをご確認ください。
民間の金融機関からの借入れ
住宅金融支援機構の「マンション共用部分リフォーム融資」の条件をクリアできなかった場合、普通銀行や信託銀行など民間の金融機関から借入れを行います。
民間の金融機関は、住宅金融支援機構よりも申請の手間が少ない反面、審査が厳しい傾向があります。保証人や担保が必要になるケースも多いでしょう。
金融機関によって融資額や返済期間、融資金利など条件が異なるため、借入前に内容を把握しましょう。
セゾンファンデックスのマンション管理組合ローン
民間の金融機関は数多くありますが、ここでおすすめしたいのが
セゾンファンデックスの「マンション管理組合ローン」です。
保証料は不要で、100万円の小規模修繕工事から2億円の大規模修繕工事まで融資を受けられます。修繕積立金が貯まれば、繰り上げ返済も可能です。
住宅金融支援機構よりもセゾンのマンション管理組合ローンのほうが、以下のように返済期間・滞納割合の条件で利用しやすくなっています。
セゾンファンデックスのマンション管理組合ローン
返済期間:1年以上20年以内
滞納割合:20%以内
住宅金融支援機構のマンション共用部分リフォーム融資
返済期間:1年以上10年以内(一部の工事は1年以上20年以内)
滞納割合:10%以内
借入れする際は、借入先の条件を調べて希望に合うものを選ぶことが重要です。住宅金融支援機構の融資を受けられなかった方や、返済期間を長くしたい方は、セゾンファンデックスのマンション管理組合ローンをぜひご利用ください。