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【FP監修】クレジットカード支払い延滞があっても利用可能な住宅ローンとは?

過去にクレジットカードの支払いを延滞したことがあると、住宅ローンは通らないのでしょうか。クレジットカードの支払いを延滞した場合の、住宅ローン審査への影響とその対処法について説明します。

目次
  1. クレジットカードの支払いを延滞したらどうなる?
  2. クレジットカードの支払いで延滞履歴がある場合にまずすべきこと
  3. クレジットカードの支払いで延滞履歴がある場合の対処法

クレジットカードの支払いを延滞したらどうなる?

この記事の監修者
氏名熊谷正和(くまがやまさかず)
保有資格CFP(日本FP協会認定)、1級ファイナンシャルプランニング技能士
所属ライフアート・コンサルティング株式会社
監修日2022年12月6日

住宅ローンを利用する際には、融資する金融機関の審査を通る必要があります。
金融機関は健康状態や年齢、年収などをもとに、住宅ローン希望者が融資したお金をきちんと返してくれるのかを判断しますが、クレジットカードの利用状況も大きく関係します。
クレジットカードの支払いが滞ったことがあれば、「住宅ローンもきちんとした返済ができないのでは?」と返済能力の評価がマイナスになってしまうためです。
住宅ローン審査の基準とは?住宅ローンに通らないのはどういう人?→

(1)利用履歴は個人信用情報機関に登録される
クレジットカードを利用すると、氏名や住所、契約内容、支払い状況が個人信用情報として、信用情報機関に登録され、延滞についても登録されます。
金融機関の審査では、住宅ローン希望者の信用情報を確認しますが、このときに延滞の履歴があると、その滞納を解消していたとしても審査で不利に働く要因になります。

(2)延滞履歴の登録はいつまで?
信用情報機関が保有する信用情報のうち、クレジット情報の保有期間は、契約期間中および契約終了後5年以内です。つまり解消から最大5年間は保有されることになります。
一生残り続けるわけではありませんので、安心してください。

クレジットカードの支払いで延滞履歴がある場合にまずすべきこと

いつ頃クレジットカードの支払いを延滞してしまったのかが不明確であれば、対処のしようがありません。
まずは、信用情報機関へご自身の信用情報開示の手続きを取りましょう。
審査に通らず慌てて調べるのではなく、住宅ローン申込みの前に情報開示し、しっかり把握することが大切です。
なぜなら住宅ローンの申込み履歴も信用情報機関に登録され、その数が多いと審査でマイナスになる場合もあるからです。

国内の信用情報機関は以下3つですが、クレジットカードの履歴ならCICに登録されている可能性が高いので、まずはCICに確認するのがいいでしょう。
機関名特徴
株式会社シー・アイ・シー(CIC)クレジット会社の共同出資により設立され、信販会社(クレジットカード会社)や消費者金融、携帯電話会社などが加盟
日本信用情報機構(JICC)銀行や消費者金融が加盟し、加盟店数が多いのが特徴
全国銀行個人信用情報センター)一般社団法人全国銀行協会が設置、運営している個人信用情報機関で、メガバンクをはじめとする銀行が中心に加盟


<開示申込み>
CICでは、3つの方法で開示が可能です。
インターネット郵送窓口
手数料1,000円
クレジットカード一括払い
1,000円
定額小為替証書
500円
現金
取得にかかる時間即時CICに書類到着から約10日で開示報告書が発送即日

詳細はCICホームページ→

クレジットカードの支払いで延滞履歴がある場合の対処法

(1)信用情報が回復するまで待つ
延滞完済から5年間を避け、信用情報が回復してから住宅ローンの申込みをするのもひとつの手段です。
とはいえ、住宅ローンの審査では借入時・完済時の年齢は重要な審査基準ですので、年齢で審査に引っかかってしまったという本末転倒の事態にならないよう注意しましょう。
住宅ローン審査の基準とは?住宅ローンに通らないのはどういう人?→


(2)セゾンファンデックスの住宅ローン
セゾンファンデックスの住宅ローンは、不動産の担保価値と返済能力を総合的に評価して審査を行います。担保力を重視した審査基準のため、信用情報に不安がある場合や、フラット35に落ちた場合でもご相談可能です。購入する物件以外に、本人か親族が所有する不動産があれば、マンション・店舗・駐車場などでも担保設定ができます。

実際に所得面で不安があった個人事業主や、クレジットカードの返済遅延があった方でも、セゾンファンデックスの住宅ローンで融資を受けた事例もあります。銀行の住宅ローンに比べると若干金利が高めですが、まずはセゾンファンデックスの住宅ローンを利用して、自己資金や信用情報などが審査基準を満たすようになってから、あらためてフラット35やほかの金融機関で借り換えするという方法もあります。
多くの住宅ローンは、最長35年まで借入れができますが、完済時年齢が決められています。自己資金の貯蓄や信用情報の回復を待ってから申込む場合には、後々の返済が苦しくなったり、そもそも住宅ローンへの申込みができない事態になるリスクに注意しましょう。

いずれにしても、マイホームを諦めるのは少し早すぎます。セゾンファンデックスをはじめとした、独自の審査基準を設けている金融機関に申込んでみるのも、一つの選択肢ではないでしょうか。
セゾンファンデックス|住宅ローン|不動産を最大限に評価|築古物件などさまざまな物件に対応|担保は購入物件以外でもOK|銀行などで対応が難しかった方も是非ご相談ください|詳しくはこちら
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