再就職
ご自身が健康で意欲があるのであれば、これまで培ってきた経験を活かして、無理のない範囲で働くのもひとつの選択でしょう。
定期収入があれば、精神的な安定も得られます。
近年は、収入が年金だけでは少なく生活が不安であることを理由に働き続ける方が段々と増えてきました。
小規模企業共済
小規模企業共済制度とは、国の機関である独立行政法人 中小企業基盤整備機構が運営し、従業員20人以下(一定の業種を除くサービス業等は5人以下)の小規模企業の経営者や役員、個人事業主などのための積み立てによる退職金制度です。
まだまだ廃業まで時間があるのであれば、「小規模企業共済」に加入すると、事業廃業時にそれまで積み立てた金額を「退職金」として受け取ることができます。
掛金月額は、500円単位で1,000円〜7万円までの範囲内で自由に選択できますし、増額・減額も可能です。
ただし20年(240ヶ月)以上積み立てていれば、掛け金の100%以上の給付が見込めますが、20年未満で任意解約をした場合は、掛金合計額を下回りますので注意が必要です。
ですので、この方法はずっと先の将来を考えている方向けです。
一方で、廃業が目前に迫り、かつ、廃業後は国民年金しか収入がないという方はどうすればいいでしょうか。
せっかくこれまで一生懸命に働いてきたのですから、あちこち旅行にいってみたり新しい趣味に挑戦してみたりと、老後生活を楽しく充実させたいお気持ちもあるはずです。
いずれにせよ、廃業後の生活資金を必要とする方は多くいらっしゃるでしょう。
そんな方たちのために、不動産の活用でまとまった廃業後の生活資金を得る方法をご紹介します。
■不動産売却前提ローンを活用する
不動産売却前提ローンは、売却予定の不動産を担保に資金調達し、不動産の売却代金で返済をするローンです。
廃業の準備で不動産を売却中なのに、急に資金が必要になった方などにおすすめです。
不動産売却前提ローンは不動産の売却代金で一括返済するローンのため、毎月の支払いは利息分のみになり、負担は軽く済むことがポイントです。
また急いで無理やり売却しようとすると、望価格を下回る金額で売却せざるを得ず損をしてしまう場合や条件面で譲歩して不満の残る取引になってしまう場合があり、こうした不動産売却時のリスクを避けることができます。
■セゾンのリースバックを活用する
廃業後も安心してゆとりのある生活をおくるため、セゾンのリースバックを活用してみてはいかがでしょうか。
セゾンのリースバックを活用することで、廃業後の生活資金が確保できます。
●リースバックとは?
リースバックとは、ご自宅を売却して現金化、売却後も住み続けることができるサービスです。
住み慣れた自宅で生活しながら、まとまった資金を調達することが可能です。
また店舗や事務所、工場なども売却ができますので、営業を続けながら資金を得ることができます。
セゾンのリースバックでは、お客様の大切なご自宅や店舗などの不動産をセゾンファンデックスが直接買い取ります。
セゾンファンデックスが貸主となり、ご自宅であれば住み続けられますし、店舗であれば営業を続けることができます。
その他の方法
任意売却は、債務が多い方に適しています。
オーバーローン(自宅などの不動産を売却してもローンが残り完済できない状態)では、リースバックでは対応が難しいですが、任意売却では対応できる可能性があります。
●任意売却とは?
任意売却とは、不動産を売却しても債務が残ってしまう状況において、債務者(お金を借りた側)と債権者(お金を貸した側)の間に専門家が入って調整を行い、不動産を競売にかけずに納得のいく価格で売却し取引を成立させることです。
通常は残ってしまう債務の返済を、売却と同時にしなければならず、不足分を手持ちから出さないと売ることができませんが、任意売却であれば分割返済が可能になる場合があります。