この記事の監修者 |
---|
氏名 | 熊谷正和(くまがやまさかず) |
保有資格 | CFP(日本FP協会認定)、1級ファイナンシャルプランニング技能士 |
所属 | ライフアート・コンサルティング株式会社 |
監修日 | 2023年3月30日 |
(1)すぐに始められる
もし数千万円の物件を購入して不動産投資をしたいと考えたとき、自己資金が数十万〜数百万円の場合は、それだけで賄おうとすると、通常は何年もかかってしまうでしょう。
たとえば、2,000万円の物件を購入したいときに、自己資金が500万円では、1,500万円貯めるだけの期間が必要です。
その間、せっかく見つけた投資物件が残っているとは限りません。条件のいい物件ほど引く手あまたのため、早い者勝ちなのです。
不動産投資で融資を受けることができれば、現金で購入する場合と違い、貯蓄する期間は必要なく、すぐに不動産投資を始めることができます。
(2)レバレッジ効果が得られる
レバレッジ効果の意味は「てこの原理」のことで、小さな力で大きな力を発揮するしくみです。
投資においてレバレッジ効果とは、「少ない資金で大きな資産を生み出す」ことです。
したがって、自己資金に加えて金融機関からの融資を受けることができれば、自己資金以上の物件購入が可能になるため、レバレッジ効果で収益が大きくなります。
1,000万円の自己資金を用意し、利回り8%のケースを考えてみましょう。
1,000万円の物件を自己資金のみで購入する場合:年間収益80万円
1,000万円を頭金にして2,000万円を借入れ、3,000万円の物件を購入する場合:年間収益240万円
同じ金額の自己資金・利回りであっても借入れを合わせることで、収益は3倍の240万円となります。
2,000万円の利息が年間3.6%かかり72万円を返済したとしても168万円は残り、自己資金のみの場合より年間収益は88万円多くなります。
このように、融資を受けて不動産投資をした方が圧倒的に大きな収益を得ることができます。
(3)家賃収入で借入れを返済できる
金融機関から融資を受けて購入するものは不動産以外にも車や宝石、高級時計などがありますが、売却しない限り基本的に利益を生むことはなく、所有していても借入金返済の助けにはなりません。
その一方、不動産を購入して貸し出せば、家賃収入が得られ、その収入を返済に充てることができます。
手持ち資金を残しておけば、購入物件のリノベーション費用や賃貸物件として広告宣伝する費用に投入し、他の物件よりも競争力を高めて空室リスクを減らすことで、安定的な家賃収入にもつながります。