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リースバックはオフバランスになる?事業用リースバックのメリットを紹介

経営を効率化する目的で、資産のオフバランス化を行う企業の話を聞く機会が増えてきました。オフバランスのひとつの方法として、リースバックの活用に注目が集まっています。リースバックでは不動産の売却後も賃貸借契約を継続して利用できるため、オフバランス化だけでなく、資金調達や資金活用を可能にする点もメリットとなっています。本記事ではリースバックにおけるオフバランスのメリット、デメリットを中心に解説します。

目次
  1. リースバックとは?
  2. リースバックでオフバランスできる!
  3. オフバランス化のメリットとデメリット
  4. オフバランス化以外のリースバックのメリット
  5. おわりに

リースバックとは?

リースバックとは、「セール&リースバック」の略称で、不動産を活用した資金調達手段の1つです。

リースバックは、所有している不動産をリースバック会社に売却し、その後はリースバック会社と賃貸借契約を締結し、賃料を払うことで売却した不動産を利用し続けることができる仕組みです。

売買代金は一括で支払われ、資金使途は原則として自由であるため、まとまった資金を調達でき、運転資金や設備投資などに利用できます。

また、リースバックの対象となる不動産は、リースバック会社によっては、企業の所有物件であれば本社や事務所のほか、社員寮や自宅、作業場、工場そして店舗など、幅広く設定されています。そして、契約内容によっては、売却した不動産を将来的に再度購入することも可能です。

リースバックでオフバランスできる!

オフバランスとは、財務諸表の1つである「貸借対照表」に、資産や負債などが計上されないことを指します。

資産を取得するためには費用が発生しますが、収益性を考えるとできるだけ費用を抑える必要があります。つまり、少ない費用で資産を購入し、その資産を効率的に経営に利用することを考えなければなりません。費用を抑え、収益性を向上させることによって、企業価値を高めることにもつながります。

貸借対照表はバランスシートともいわれ、左側に資産が、右側に負債と純資産を記載し、「資産」と「負債+純資産」の額は一致していなければなりません。

資産は、「固定資産」と「流動資産」に分けられ、1年以内に現金化する可能性がある資産を流動資産、それ以外は固定資産に分類されます。そして、1年以内に現金化する可能性があるため、流動資産が経営上の運転資金になるわけですが、バランスシートをチェックした際に流動資産の割合が少ないと「運転資金が不足している」と捉えられます。

負債も資産と同様に「固定負債」と「流動負債」に分けられ、1年以内に返済しなければならない負債を流動負債、それ以外を固定負債といいます。そして、純資産とは返済の必要がない資産です。純資産は企業の財政上の健全性を表し、財政が安定していると判断されるためには負債の割合よりも純資産の割合の方が多くなければなりません。逆に純資産の割合よりも負債の割合の方が多い場合は、状況によっては倒産の可能性が高いと判断されます。

企業の所有する不動産をリースバック(売却)することで、貸借対照表に計上されなくなります。

貸借対照表に計上されなくなることにより、どのようなメリットが得られるのでしょうか。次項で詳しく解説します。

オフバランス化のメリットとデメリット

(1)オフバランス化のメリット

まず、不動産を保有していることで発生する「価格変動リスク」や「災害リスク」などによる滅失リスクから解放されます。価格変動や災害による損失を考えなくてもよくなる点はメリットといえるでしょう。
また、不動産を売却することでまとまった資金の調達が可能になります。

本来であれば、不動産は固定資産としてバランスシート上に記載されていますが、それがバランスシート上からなくなることで、総資産額が減少し、自己資本比率が向上します。その結果、ROA(総資産利益率)などの経営指標が改善され、経営効率の評価を高めることにつながります。

(2)オフバランス化のデメリット

固定資産がバランスシート上から消えることで、現金化できる資産が少なくなるため、新たに資金調達する際の費用が多く必要になる可能性があります。また、売却後は賃料を払ってその固定資産を利用することになるため、賃料の額によっては最終的な総支出額が増加する可能性もあります。

安易にリースバックの利用を考えるのではなく、経営状態の全体を把握し、メリットそしてデメリットを理解したうえでリースバックを本当に利用するかどうかの判断を行う必要があることを覚えておきましょう。

オフバランス化以外のリースバックのメリット

リースバックは、所有している不動産をリースバック会社に売却し、その後賃料を支払うことで売却した不動産を引き続き利用できる仕組みです。そのため、不動産の所有権はリースバック会社に変わりますが、その後も引き続き同じ場所で営業できるため、社員はもちろん、既存のお客様に負担をかける心配がありません。

また、売買代金が一括で入金されるため、キャッシュフローに余裕ができる点もメリットです。
リースバックで得た資金の使途は原則として自由であるため、事業資金としてさまざまな目的に利用できます。

リースバックには、このようにオフバランス化以外にもメリットがあります。

おわりに

企業が所有している有効活用できていない不動産は、リースバックを利用することにより、貸借対照表(バランスシート)上に資産計上されなくなります。これをオフバランス化といいます。オフバランス化の結果、資産効率が上がり、経営評価にプラスに働き、企業価値の向上にもつながります。

ただし、リースバックを利用して最終的な企業価値を高めるためには、メリット、デメリットをしっかりと理解しておくことが必要です。リースバックを利用してオフバランス化を行ったからといって、どのような場合でも企業価値の向上につながるわけではありません。逆に、支出額総額が増える可能性があることも忘れないようにしておかなければなりません。リースバックを利用してオフバランスを行う際には、経営状態を全体的に把握し、判断する必要があります。

また、リースバックはオフバランス化以外にもメリットがあります。売買代金が一括で振り込まれ、資金使途が自由なこと、さらには賃貸借契約を締結し賃料を支払う必要があるものの、売却した不動産をそのまま利用できることから関係者に移転などの負担が係らないことなども知っておきましょう。

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