リースバックしか取り扱っていないリースバック会社も多くありますが、法人向けにリースバックのサービスを提供している会社も存在します。個人では主に老後資金の調達を目的として利用するケースが多いですが、法人向けのリースバックでは事業資金の調達を目的として多く活用されています。
(1)法人向けリースバックとは
法人向けリースバックとは、法人が所有している不動産をリースバック会社が買い取り、売買代金を一括で支払った後、売却した不動産のリース契約を結ぶことでリース料を払いながらこれまでどおり不動産が利用できる仕組みです。
不動産売却時に結ぶ売買契約の内容によっては、売却した不動産を再度購入することができます。法人向けのリースバックは、事業が上手く軌道に乗れば不動産を再度購入するケースも多く、再度購入することを視野に入れてリースバックをご利用になる法人も多く見られます。
(2)法人向けリースバックの具体的な活用例
法人向けのリースバックでは、リースバック会社によっては事務所や本社ビルといった、自宅以外の不動産も対象にすることができます。これらの不動産を売却した資金で、以下のような悩みを解決できます。
・財務を改善して、資金繰りを楽にしたい。
・自宅兼会社のため、移転が難しい。
・運転資金が不足している。
・銀行から返済を迫られている。
・滞納している税金を支払いたい。
・長年営業してきた今の場所から離れたくない。
ここでセゾンファンデックスの事業用リースバックを活用した事例を紹介いたします。
●リースバックを活用して、借入金返済と運転資金の調達ができた事例
・40代経営者
・売却物件:自社工場
・資金使途:借入金の返済および運転資金調達
取引先の倒産や値下げの圧力によって業績が悪化しているなか、新たな受注が舞い込んできたが、受けるには新たな設備投資が必要に。
銀行に融資を申し込んだものの、財務状況が悪かったため、断られてしまった。
セゾンファンデックスの事業用リースバックを申込むと自社工場もリースバックの対象にすることができることのこと。自社工場を売却しそのままリース契約を結んで、工場を使い続けることができた。
自社工場の売買代金は負債の返済に充てることで、バランスシートのスリム化に成功し財務状況の改善につながった。
最終的には銀行からの融資を受けることもでき、生産ラインを拡大。新規案件を受け、収益も上がり、順調に業績が回復していることから、売却した自社工場の再度購入を検討中。
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