代償分割を行うには、単独名義人になる方がほかの相続人に対し代償金として現金を支払う必要があります。不動産は高額な財産でもあるため、自身の法定相続割合以外の部分を現金で用意するとなると、まとまった資金が必要です。また、必要な資金は不動産の資産価値に比例して高くなります。
例えば、資産価値が1億円の不動産を相続するとします。相続人は4人でそれぞれが同じ法定相続割合である場合、代償分割の方法を選択すると、単独所有となる方は、ほかの3人の相続人に2,500万円ずつ、合計7,500万円を支払わなければなりません。これだけの金額になると、やはり金融機関からの融資を利用せざるを得ません。
仮に資産価値が4,000万円だったとしても、ほかの相続人に1,000万円ずつ合計3,000万円を支払わなければならず、簡単に支払える金額ではありません。
また代償分割の場合、不動産を相続した人は代償金とは別に相続税の納税資金も用意しなければいけないので、納税資金も大きな負担になります。
一方、代償金を受け取った方はそのお金から納税すればよいので、代償金を使い切らない限りは納税資金に困りません。
このように代償金と相続税納税のために資金を調達する必要があります。
そこで、代償分割が用意できない方のためのおすすめなのが、セゾンファンデックスの遺産分割ローンです。
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しかし、親族間売買の場合、一般的に銀行で住宅ローンを組もうとしても審査が非常に厳しくなり、 融資を受けるのが難しいケースが多いです。
住宅ローンは低金利のため、親族間売買を装ってお金を借り、 本来の目的である住宅購入以外の用途に利用されることを 懸念されるためです。
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