ここでは、黒字倒産を防ぐための方法を詳しく見ていきます。
(1)入出金の確認
入出金の確認とは、会社の現金の流れがどのようになっているのかを把握することです。売上が入金された、支払いでお金を振り込んだといったお金の流れが明確になれば、会社の資産状況が分かります。
資金繰りが悪化していることが発覚した際は、銀行に相談して融資を受けるといったように対策を練れば黒字倒産を回避できるでしょう。
(2)掛取引の回収期間を短縮
掛取引を採用している場合は、売掛金の回収期間を短くすることによって黒字倒産を回避できる可能性があります。売掛金の回収期間が長く設定されている場合、現金化までに時間がかかるため、資金繰りが悪化します。
しかし、売掛金の回収期間を短く設定できれば、現金化までの時間を短縮できるため、資金繰りの悪化を防ぐことで黒字倒産を防げるでしょう。
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(3)仕入代金の支払いの相談
黒字倒産に陥る理由として、仕入代金の支払いと売上の入金の間隔が長いことが挙げられます。仕入代金の支払いを遅らせることができれば、売上の入金までの間隔を短くできるので資金繰りが改善するでしょう。
しかし、仕入代金の支払いを遅らせることで、取引先の資金繰りが悪化する可能性があります。取引先の承諾が必要になるので一度相談してみましょう。
(4)在庫の確認
在庫の管理が疎かになっていると、現金化が困難な不良在庫を抱えることになります。結果的に資金繰りが悪化して黒字倒産に陥る要因となります。
過剰な在庫を抱えないようにするには、在庫の確認を適宜行うことが大切です。在庫不足を回避したいと考える方も多いでしょう。しかし、市場のニーズが変化すると在庫を処理できない可能性があるので、在庫管理で無駄な在庫を抱えないようにすることが大切です。
(5)資産の売却
資金繰りに悩んでいる場合、会社が保有している資産を売却して流動性のある資産を増やすことも重要です。黒字倒産は債務に充てられる資産がなくなることで発生するため、現金を確保すれば黒字倒産を回避できます。
不動産や設備などのように売却によって現金化できる資産がある場合は、資産の売却を検討しましょう。
(6)金融機関に相談
支払期日の迫っている債務がある場合には、金融機関に早めに相談することによって、支払猶予やリスケジュールに対応してもらえる可能性があります。
不測の事態が発生してもサポートしてもらえるように、金融機関とは良好な関係を築いておきましょう。